小さな旅、美しい風景、写真 そして温泉と銭湯

"Japan, short trips and landscapes" "Japon,

Lotus《#2》蓮は泥より出でて泥に染まらず  ― ロータス効果 ―

蓮の葉は表面の不思議な仕組みによって

水や汚れが付着しないようになっている。

ロータス効果」と呼ばれる超撥水性機能だそうだ。

f:id:martintan:20190716143843j:plain

 

f:id:martintan:20190716151959j:plain

f:id:martintan:20190716152042j:plain

f:id:martintan:20190716152213j:plain

f:id:martintan:20190716152559j:plain

 

 植物の葉は通常、表面にワックス成分が分泌されていて

ある程度の撥水性は確保されている。

 

蓮の葉の場合、それに加え

5~15μm(5/1000mm~15/1000mm)の大きさの突起物が生えていて

それが水滴等を支え撥水性をさらに高めている。

これを「ロータス効果」と呼んでいて

傘、テフロン加工のフライパン、ヨーグルト製品のふた等に応用されている。

 

水中、泥中の蓮根に酸素が供給されるのも

葉の表面が常に綺麗になっているかららしい。 

 

 

 

愛西市の近くで育った人に話を聞くと、

子供の頃に遊んでいて雨が降りだしたときは

本当に、蓮の葉を傘代わりにしたそうだ。

 絵になる話ですね。

 

 

 

(注)ロータス効果の説明については、以下のサイトを参考にさせていただきました。

sites.google.com

santa001.com

Lotus《#1》蓮の花一輪

三重県桑名市にある「六華苑」の庭園で

古代蓮を見てから

開花した蓮を見たいと思っていた 

martintan.hatenablog.com

 

レンコンは「蓮根」と書くが、正しくは茎であって根ではないのだそうだ。

水中、泥中で育つ蓮根に酸素を送るため

葉がたくさんの酸素を取り込む必要がある。

それに貢献しているのが、

後程述べるロータス効果

 

レンコンの生産量は茨城県が断トツで1位である。

2017年度では、29,500tでシェア48%

 

続いて、徳島県佐賀県までがベスト3で

第4位に愛知県が入ってくる。

 

愛知県内での産地は

愛知県西部の木曽川に面した「愛西市」。

 

 

2005年、佐屋町立田村八開村佐織町の2町2村が、平成の大合併で一緒になって生まれた市である。

 

蓮根の産地では、当然、蓮が花を咲かせる。

開花時期は7月半ば~8月。

今だ。

 

この愛西市で「蓮見の会」というイベントが開催されると聞いて

訪ねてみた。

 

 

f:id:martintan:20190716153514j:plain


 

 

 

海から見た工場夜景「四日市コンビナート夜景クルーズ」《#3》 ― 工場夜景 ―

 すっかり陽も落ちて

工場の灯りが煌めき始めた。

 

ガイドさんの説明によれば、

省エネの為、

今の照明の明るさは最盛期の1/4程度になってるそうだ。

 

f:id:martintan:20190709100153j:plain

f:id:martintan:20190709100257j:plain

 

 

 

配管橋の下を潜る。

船上からでなければ見ることが出来ない景色だ。

f:id:martintan:20190709100354j:plain

f:id:martintan:20190714221416j:plain


 

f:id:martintan:20190709130352j:plain

f:id:martintan:20190709130441j:plain

 

f:id:martintan:20190714104635j:plain

 

 

 

f:id:martintan:20190714105252j:plain

 

f:id:martintan:20190714105133j:plain

 

 

煙筒から出る白い煙は水蒸気

煙突の先の炎も、燃焼して無害化されてるそうだ。

f:id:martintan:20190714104922j:plain

 

 四日市公害の歴史を知ると、

程度や汚染内容に差はあるだろうが

現在の中国北京の大気汚染を連想してしまう。

北京の空気が早期に綺麗になることを強く願う。

 

 

海から見た工場夜景「四日市コンビナート夜景クルーズ」《#2》 ― 巨大な港湾荷役設備 ―

海上保安庁のブイ

f:id:martintan:20190709095547j:plain


 

映画『ターミネーター』で見たような大型荷役設備

f:id:martintan:20190709095102j:plain

f:id:martintan:20190709095157j:plain

f:id:martintan:20190709095302j:plain


どれもこれも

間近で見たら

迫力満点なんだけど

画像に現すのはなかなか難しい。

海から見た工場夜景「四日市コンビナート夜景クルーズ」《#1》 ― 出港 ―

 

梅雨入りしたにもかかわらず天候も良さそうな週末、

四日市コンビナート夜景クルーズ」という記事にひかれ、申し込みをしたところ

直前にもかかわらず予約することが出来た。

四日市コンビナート夜景クルーズ :: 夜景クルーズ

 

 

 

四日市コンビナートの夜景撮影は一年半ほど前にチャレンジしてみたが、

満足できる成果は得られなかった。

 

今回は船上からの撮影となるので、揺れる手元での撮影になる。

難しい条件の下で、どれほどの画像が得られるか

楽しみでもあり不安でもある。

 

martintan.hatenablog.com

 

 

 

夜景クルーズは、日によって60分プランと90分プランが設定されており

この日は定員125人乗りの大型船による90分プラン。

 

公共交通機関の場合は、

近鉄四日市駅またはJR四日市駅から送迎バスが用意されている(要予約)。

車の場合も、近くに無料の駐車場がある。

 

 

 

f:id:martintan:20190709092811j:plain

日没後の19時、

クルーズ船は家族連れ、カップル、本格的な機材を担いだカメラマン達を乗せ、

満席状態で出港した。

f:id:martintan:20190709094348j:plain

 

f:id:martintan:20190625222551j:plain

 

 

 

この日、雨の心配はなかったが

風が強く、夕暮れ時から気温も下がり始め

寒さと船の揺れが懸念される状況だった。

 

早速、展望デッキのベンチ席を確保したものの、やはり寒い。風が冷たい。

今日は、船内から見学する人が多そうだ。

 

念の為に持ってきたウィンドブレーカーをバッグから出して着こむ。

Tシャツ姿の人が「我慢。根性。忍耐。」と言いながら震えている。

 

 

f:id:martintan:20190625222737j:plain

以前はコンビナートの会社に在籍されていたボランティアガイドさんが軽妙で巧みな説明を始める。

 

乗船時に、空調の効いた船室の乗客と展望デッキの乗客を

「出港後45分頃に入れ替えする」という案内があったが、

ガイドの方も「45分経過後の船室とデッキの交替は不要かもしれません」と言っている。

 

f:id:martintan:20190625223350j:plain

  ↑ ↓ 

オランダ人土木技師デ・レーケの設計と言われている「潮吹き防波堤」

f:id:martintan:20190625223425j:plain

 

 

 

f:id:martintan:20190709093556j:plain

  

f:id:martintan:20190709094714j:plain

f:id:martintan:20190709094734j:plain

 ↑ 長島スパーランドのジェットコースターと観覧車

街なかのサンセット

『天空の茶畑』『白駒池』と山の中シリーズ が続きましたが、

ここで、

街なかのサンセット・トワイライトの画像を

掲載します。

 

f:id:martintan:20190708231723j:plain

 

苔と原生林に囲まれた『白駒湖』《#4》 ― 青苔荘から白駒荘へ向かう遊歩道 ―

白駒池の面積は0.11㎢

池の外周1350m

水深8.6m
透明度5.8m
池の水面の標高は2115m
 
11月中旬から4月中旬までの間は通行止めになり
白駒池も11月下旬には全面凍結して
天然のスケートリンクになるそうだ。
 
以前に
国道299号の冬季通行止め区間全てを
徒歩で踏破」というブログを
見たような気がする。
 
 
 
白駒池を左手に見ながら
白駒荘への遊歩道を進む。

f:id:martintan:20190707224938j:plain

f:id:martintan:20190707224959j:plain

f:id:martintan:20190707225019j:plain

f:id:martintan:20190707225044j:plain

f:id:martintan:20190707225108j:plain

f:id:martintan:20190707225136j:plain

f:id:martintan:20190707225219j:plain

f:id:martintan:20190707225310j:plain

f:id:martintan:20190707225340j:plain

f:id:martintan:20190707225401j:plain

 
 
御射鹿池をモデルにした
東山魁夷画伯の『緑響く』も
白馬が池の辺に登場していた。

苔と原生林に囲まれた『白駒池』《#3》 ― 湖畔の風景 ―

白駒池の名前の由来については諸説ある。

 

 

中山峠に一人の長者と美しい娘が、旅人を助けながら暮らしていた。

ところが、ある日、長者が病に倒れ

その後病状は悪化するばかり。

娘は為す術もなく毎日泣きくれていた。

 

ある夜、家の戸を叩く音に

娘が目を覚まして出てみると

文(手紙)を咥えた白い馬がいた。

 

「私は女神です。泣き悲しむ貴女を助けに来ました。

お父さんを黄色い花咲く場所に連れていって、そこで暮らしなさい。お父さんは元気になります。

でも、二度とここに戻ってはなりませぬ。」

 

娘は白馬に乗って方々を探し回り、

硫黄の黄色い花咲く場所を見つけた。

長者を連れて行ったところ、みるみる元気を回復し

娘は笑顔を取り戻した。

 

ところが、

ある日、娘は里心をおこし昔の家を訪ねてしまう。

 

すると、白馬が現れ、

娘を乗せ山をかけ登り

娘を乗せたまま

木々に囲まれた池に飛び込んでしまった。

それ以来、その池は「白駒の池」と呼ばれるようになった。

 

f:id:martintan:20190705142341j:plain

 

f:id:martintan:20190705142440j:plain

  ↑ 池の対岸に見える建物が白駒荘

 

 

 別の説によれば

 

若い男女が恋におちた。

ところが、これに反対する父親は、

二人の仲を裂こうと

男を強引に深い山奥へ追いやってしまった。

 

悲しむ娘は、男の後を追って山へ入って行くが

途中で迷ってしまう。

 

そこに一頭の白馬が現れ、迷った娘を池に導いた。

「男はこの池にいる。」と聞いた娘は

白馬と共に池の中に入っていった。

 

 

f:id:martintan:20190705142646j:plain

f:id:martintan:20190705142731j:plain

  ↑ 湖から見た青苔荘へ続く道

 

f:id:martintan:20190705143735j:plain

 ↑ 岩の右に、保護色を纏った鳥

 

 

f:id:martintan:20190705143858j:plain

f:id:martintan:20190705143931j:plain

f:id:martintan:20190705144005j:plain

 

苔と原生林に囲まれた『白駒池』《#2》 ー幻想の遊歩道ー

国道299号線

長野県茅野市から埼玉県入間市まで

総延長203km。

 

長野県側は

メルヘン街道と命名されて、いかにも観光道路という様子を醸し出しているが、

麦草峠の先は次第に通行困難な

所謂「酷道」299号線になっていくらしい。

 

 

麦草峠を越えて間もなく

左手に白駒池駐車場が見えてくる。

 

 

f:id:martintan:20190705113333j:plain

白駒池駐車場に車を止め

道路の反対側にある

整備された遊歩道を歩いていくと

白駒池に着く。

 

遊歩道の両側は

原生林と苔で覆われた別世界だ。

f:id:martintan:20190705113304j:plain

 

 


 暫し幻想の世界におつきあいください。

f:id:martintan:20190705113408j:plain

f:id:martintan:20190705113425j:plain

f:id:martintan:20190705113454j:plain

f:id:martintan:20190705113521j:plain

f:id:martintan:20190705113546j:plain

f:id:martintan:20190705113613j:plain

f:id:martintan:20190705113636j:plain

f:id:martintan:20190705113724j:plain

 

白駒池の畔に建つ「青苔荘」に着いた

f:id:martintan:20190705113800j:plain



青苔荘から白駒池の湖畔が見える

f:id:martintan:20190705135917j:plain

 

 

遊歩道を歩きながら、

昨年訪れた 岐阜県にある「21世紀公園」の株杉の森を思い出していた。

 

martintan.hatenablog.com

 

今日は七夕。

一年に一度、晴れていれば織姫と彦星が会える日。

皆さんは、今日、大切な人と会えたでしょうか?
それとも、いつも大切な人と一緒ですか?

苔と原生林に囲まれた『白駒池』《#1》 ― 標高2000m超えの世界 ―

岐阜県の「天空の茶畑」の記事の次は

長野県奥蓼科の緑と湖と池。

 

国道299号線メルヘン街道の最高地点は

麦草峠で、標高2127m

国道としては日本で二番目の高さだそうだ。(注)

 

f:id:martintan:20190705103503j:plain

標高2000mの世界は海抜0mの場所に比べ

気温はー11.7℃

気圧はー218hPa

酸素濃度はー22%

紫外線量は+20%

になるそうだ。

 

国道299号沿いの駐車場から『白駒池』に行く遊歩道から見た

苔と原生林の世界をお届けします。

f:id:martintan:20190705103607j:plain



 

(注)1992年に有料道路「志賀草津道路」が無料化され国道292号線となるまでは

麦草峠付近が国道の標高日本一だった。

 現在は、国道292号線渋峠付近が標高2172mで国道標高日本一となっている。