常設イルミネーション ー工場夜景ー

ここ数年の北京の様子は
まるで
霧雨のロンドンか
雲海に包まれた都市
のように見える。

上海では家族で赴任していた友人も
北京転勤になったら単身赴任になってしまった。
彼の健康が心配だ。

北京で大気汚染改善、「赤色警報」解除 北部の多くはなお深刻 | ロイター


遡ること半世紀
日本の多くの工業地帯や都市部では
海や川はケバい色に染められ
生物は消え去り
大気は霞と強烈な臭いに
包まれていた。

大気汚染が特に顕著だったのが
日本の高度経済成長を支えた
石油精製を中心するコンビナート地帯。

独立行政法人環境再生保全機構のレポートによれば
硫黄酸化物やばいじん等による大気汚染によって視程は30~50mにまで落ち込み、
自動車は日中でもライトをつけなければ運転できない状態であり、
硫黄酸化物による鼻を刺すような臭いが立ちこめていたところもありました。」
という状態だったようだ。

高度経済成長と公害の激化(1965~1974年:昭和20年~30年代)|日本の大気汚染の歴史|大気環境の情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構



大規模なコンビナートとしては
千葉県京葉
三重県四日市
岡山県水島などなど。

中でも四日市は、
その後の環境行政を大きく転換させることになった
四日市公害訴訟の対象となったほどの汚染状態だったらしい。

それらが今や
大気も水質も大幅に改善され、
工場夜景と呼ばれる
常設イルミネーションの観光名所になっている。



今回はその四日市市の工場夜景を。
四日市観光協会の紹介によれば
工場夜景の撮影エリアは10か所以上あるそうだ。

最初に
四日市の工場群を俯瞰できる
四日市ポートビル」を訪ねる。

四日市ポートビルは
四日市港開港100周年記念として
1999年に開館した。
14階建ての中央部が吹き抜けになったビルで
高さは100mと三重県では最も高いビルとのこと。

14階の展望室は高さ90m
四日市の工場群全体が俯瞰でき
名古屋や知多半島まで見ることができる
2015年には、日本夜景遺産に認定された。

営業時間は、平日10時から17時だが、
土曜、日曜、祝日に限り21時まで開いている。
入場料が僅か300円(大人)であることと併せ
ビルを管理する四日市港管理組合には「感謝、感謝」である。



エレベーターでゆっくりと
14階の展望室にあがると、
自動販売機が設置されていて
300円で入場券を購入し中に入る。

と、既に
工場方向の窓は
多くのカメラマンで占拠されていた。

この冬一番の寒さだよ
強風波浪注意報だよ
天気予報じゃ
雪が降るかもしれないと言ってるよ

なのに・・・
工場夜景撮影の人気恐るべし
ベストシーズンは11月から2月だからか。。。

撮影教室の団体かカメラ趣味のグループの人たちが来ているようだ
それにスマホで自撮りする二人連れも何組か

なんとか撮影場所を確保して
夕暮れの工場地帯を撮る

低い位置にカメラをセットし
釣り用の椅子に座り
室内の写り込みを防ぐため
黒の上着を暗幕換わりに使う。




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薄暮から日没、そして夜景の始まりの
四日市地区工場群と伊勢湾を
高みからカメラに収め
ポートタワーの外に出る。



雪が舞ってる
風で身体が揺れる
頬が痛い。

こんな時は
1kgのカメラ
1kgのレンズ
2kgの三脚
じゃなきゃダメだ。

「どうする?」
「根性で撮影地点に行くぞ❗️」
「雪だよ。煙突の蒸気も真横だよ。」
「それが工場夜景撮影なんだよ‼️」

最も近くで撮影できるという塩浜地区に向かう。

暗闇の中に
無機質の
目映い工場設備が
圧倒的な存在感を
醸し出している。

でも、
カメラは揺れる。
望遠はぶれて上手く撮れない。


結局、
塩浜地区と大正橋付近でチャレンジしたものの
揺れるカメラと気持ちで
根性は風雪に負け
今日は退散することにした。

こんな条件下でも
数キロの機材を担ぎ
より良い撮影地点を探して
工場地帯を歩き回ってるカメラマンも
いるだろうと思うと

見事な写真の裏に隠された
カメラマンの思いと苦労を
称えたい。

風が強くない日を狙い
湯の山辺りの温泉を併せ技にして
工場夜景撮影に再挑戦!
を固く心に誓った。


今、東北方面に来てるのだが
思ったよりずっと暖かい。
四日市の夜の方がはるかに寒い🌁⛄️🌁

編集中の記事だが、
鮮度が落ちないうちに
一旦掲載します。


〈おまけ〉
おまけを数枚載せておきます。
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