半田市出身の有名人で新見南吉という児童文学作家がいて、
矢勝川流域を舞台に「ごんぎつね」という有名な童話を書いている。
彼岸花が咲いている期間は1~2週間程度。
今年は、7月から台風襲来が多く、9月も雨の日が多いので
天気予報を注視して行く時期を狙っていた。
この日は朝から陽が射し風も穏やかだったので
朝、慈雲寺にお邪魔した後、矢勝川に向かうことにした。
名古屋から矢勝川付近までは、公共交通機関でも車でも一時間ほど。
この時期の土日・祝日は、車の場合、渋滞と駐車場探しでかなり苦労する。
名鉄に乗って行くのがベストだと思う。
最寄の半田口駅から歩く距離も大した距離ではない。
↓ 2018年9月23日のダイヤで一例をあげれば・・・・
半田口で降りて
そこから15分ほど歩けば
鮮やかな彼岸花が見えてくる。
矢勝川沿いの彼岸花の歴史は約30年。
1990年(平成2年)から、小栗大造さんという方が一人で
矢勝川の堤防の草を刈り彼岸花の球根を植え始めた。
「『ごんぎつね』の舞台である矢勝川の堤というキャンバスを
彼岸花で真っ赤に染めたい」という気持ちから始めたのだそうだ。
やがて賛同する人が増え始め、
今ではその数300万本。
上の画像でお分かりいただけるかと思うが、
矢勝川は天井川なので、堤の土手は河川側と反対側の両側にある。
どちらかというと、河川の反対側の土手に植えられた彼岸花が見事だ。
↑ さわやかな秋の空と赤白の彼岸花とそれを愛でる人達が溢れていた
近くに寄って見れば
↓ 白い彼岸花
田んぼアートとその説明
看板によれば、「新見南吉の『でんでんむしのかなしみ』という童話がモチーフ
一人ぼっちの狐の「ごん」はいたずら狐
兵十が矢勝川で鰻を罠にかけて捕まえていた時
捕まえた鰻をごんが逃がしてしまう。
10日ほど経って兵十のお母さんが亡くなったことを知り
ごんは鰻を逃がしたことを深く後悔した
ごんはお詫びに毎晩山菜を密かに兵十のもとに届け始めるが
兵十はごんではなく神が与えてくれていると思っている
ある夜、ごんと出くわした兵十は鉄砲でごんを打ってしまう
届けられた山菜を見て
兵十はこれまでごんが届けてくれていたことを
初めて知る