見る者を圧倒するカラバッジョ展、そして3年目

2017年11月11日に本ブログを開設してから2年が経過し、明日から3年目に入ります。

 

多くの方々に心より感謝申し上げます。

訪問して下さる方々、

スターをつけて評価しての下さる方々、

コメントを書いて下さる方々、

「見たよ」とか「あれはちょっと違うんじゃないか?」等々の感想を言って下さる方々、

間違いを指摘して下さる方々、

ありがとうございます。

 

絶景を求めて小さな旅を続け、

紅葉や花や音楽や絵画や美味い酒や肴に感嘆し、

最後は温泉や銭湯で寛ぐ。

 

まだまだ続けて行くつもりですので

ご支援のほどよろしくお願い致します。

 

 

そんな折り、10月26日から

名古屋市美術館でカラヴァッジョ展が

始まりました。

 

金曜日は閉館時刻が通常の17時から20時に延されているので

金曜の夕方、仕事を素早く終え美術館に向かった。

 

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圧倒的です。

見に行って損はありません。

美術書からでは絶対に感じることのできない

実物の存在感・表現性がガンガンと伝わってきます。

 

札幌が終わり、

12月15日までが名古屋市美術館

その後、大阪での展示会が予定されています。

お近くの方は是非。

お近くでない方も・・・出来れば。

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  ↑ 夜の都心の森の中に佇む「名古屋市美術館

 

カラヴァッジョは1571年9月30日、ミラノ郊外のカラヴァッジョ村の石積み工の親方の長男として生まれた。

本名はミケランジェロ・メリージ。

 

38年10ケ月の短い生涯は、美術史上で突出した絵画の才能の持ち主であると同時に

「ならず者」「殺人犯」としてシチリア島からマルタ島までイタリア中を逃亡する人生であった。

弟子を持つことはなかったが、皮肉にも

逃亡によりイタリア各地を転々とすることによって

彼の作品、強烈な作風に心酔する

多くの「カラヴァッジェスキ(カラヴァッジョの追随者)を生み出し、

彼らの作風は「カラヴァッジョ様式」と呼ばれるようになった。

 

展示は『花瓶の花、果物および野菜』と題された静物画から始まる。

カラヴァッジョの作品10点と関連する全42作品が展示されている。

 

ゴリアテの首を持つダヴィデ』は名古屋市美術館だけの限定公開。

ダヴィデの手で斬首され、髪を持ってぶら下げられているゴリアテの顔は

カラヴァッジョの自画像だそうだ。

 

髪の毛が踊り狂う蛇で出来ている恐ろしい怪物「メドゥーサ」

見た人を石に変えてしまう怪物「メドゥーサ」

斬首されたメドゥーサの顔を本物の盾に描いた『メドゥーサの盾』

 

多くの矢が突き刺さった状態を描く多くの画家とは異なり

たった一本の矢が突き刺さった状態を描いた『聖セバスティアヌス』

 

そして

何とも艶めかしい表情をした『法悦のマグダラのマリア

 

この日は「いい歯(いいは)の日」ということで

この日の来場者限定で

カラヴァッジョの作品『歯を抜く人』のポストカードをいただいた。

カラヴァッジョが何故このテーマで絵を描こうと思ったのか不思議である。

 

(偽医者と推定される)男が、ペンチで別の男の歯を引き抜いている。

男は激痛に苦しみ

右手でひじ掛けを強く握りしめ

大きく広げた左手を空中に伸ばし

口からは一筋の血が流れだしている。

その周りで、五人の大人の男と一人の子供がその様子を見つめている。

 

 

 【カラヴァッジョ展の案内はこちら】

www.art-museum.city.nagoya.jp

 

カラヴァッジョ展を見た後は当然、

B1の常設展でキーファーの「シベリアの王女」を見ました。

モジリアニもシャガールローランサンもさりげなく展示されていました。

 

カラヴァッジョの絵を見ていて、

不意に、市ヶ谷の自衛隊で自決した三島由紀夫を連想した。

 

斬りおとされた頭、吹き出す血、突き刺さる矢といった画像から滲み出る被虐嗜好。

ヨハネを描いた画像に見られるように、中性的な姿が多いという性的嗜好

 

どうでしょうか?