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こいつぁ春から縁起がいいわぇ《#1》 ― 快晴の富士山と音止めの滝 -

 ゴールデンウィーク

誠に運がよく

この日の午前中、富士山の周辺の天気は快晴だった。

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東名高速道路新富士ICで降り

富士山の西側に位置する国道139号線「富士宮道路」を20kmほど北上すると

白糸の滝駐車場に到着する

 

 

 午前10時半頃には

駐車場は既に満車状態だったが、

民間の駐車場にはまだ空きがあった。

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ここには、芝川支流にある「白糸の滝」と芝川にある「音止めの滝」の二つの滝がある。

更には、見逃しがちだが「お鬢水」という小さな湧水の池もある。

 

先ずは、「音止めの滝」に向かう。

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 ↑ 「音止めの滝」の上流側から撮影

 

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  ↑ 「音止めの滝」を横から撮影

 

 

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「音止めの滝」の名前は、

日本三大敵討ちの一つである「曽我兄弟の敵討ち」に由来する。

 

建久四年(1193年)5月28日に

曽我兄弟が敵討ちを実行する直前に

「曽我の隠れ岩」に隠れて密談をしていたが滝の轟音で声が聞こえにくく、

「静かにならぬか」と念じたら滝の音が消えたということから

「音止めの滝」と呼ばれるようになったという。

 

 

 

なお、

快晴の富士山で出会うことが出来て、思わず

「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」という表題をつけてしまったが、

実は、使い方とシチュエーションが少々間違っている。

 

歌舞伎に精通された方からは「何を今さら!」と言われそうだが、

実は、そのシチュエーションは

三人吉三廓初買(さんにん きちさ くるわの はつがい)』という有名な歌舞伎の演目で

中心人物の一人である盗賊の「お嬢吉三」が、

夜鷹(街娼)を川に突き落として奪った中身が百両もの大金であることを知った時に

発した口上である。

 

「ほんに今夜は 節分か

西の海より 川の中

落ちた夜鷹は 厄落とし

豆だくさんに 一文の

銭と違って 金包み

こいつぁ春から 縁起がいいわえ」