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吉野千本桜≪#5≫ 奥千本から上千本・中千本へ ― 牛頭天王(ごずてんのう)社跡 ―

引き続き、昨年の訪問記事です。 

 

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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」

平家物語の有名な冒頭の言葉です。

 

「今更?」と言われそうですが、

吉野には、管理人にとって知らなかったことがたくさんあります。

 

 

祇園精舎」とは「お釈迦様が説法をしていた場所」で

祇園」が名前、「精舎」が寺という意味だそうです。

つまりは「祇園寺」。

芸妓さんや舞妓さんが鐘や太鼓とともにお相手をしてくれる場所ではないことは管理人にも分かっていましたが。。。

 

wikipediaによれば、

祇園精舎」は、インドのコーサラ国の首都シュラーヴァスティにあった寺で、現在ではインドのウッタル・プラーデシュ州シュラーヴァスティー県に相当するとあり

地図や跡地の画像も掲載されていますが

真偽のほどは定かではないようです。

 

牛頭天王」はその「祇園精舎」の守り神です。

ところが、

お釈迦様が説法をされたインドの寺の守り神にもかかわらず

牛頭天王」は仏様ではなく(日本の)神様らしく

仏教の発祥地インドでも、日本への伝来経路である中国や朝鮮半島でも、

牛頭天王」に該当する仏はいないようです。

 

京都東山区にある「八坂神社」。

京都では、伏見稲荷の次に初詣の人数が多い神社です。

祀られているのは、「すさのをのみこと」「くしいなだひめのみこと」「やはしらのみこがみ」ですが、

明治初頭に吹き荒れた「廃仏毀釈」(神仏分離令)以前には

祇園神社」と呼ばれ、

祀られていたのは、「牛頭天王(ごずてんのう)」「八王子(はちおうじ)」「頗梨采女」です。

 

 

長々と書いてきましたが

上の画像にある「牛頭天王社」跡とは、

お釈迦様が説法をした祇園を守っている「牛頭天王」を祀った神社と寺の混合の社があった場所ということでした。

 

それにしても

八坂神社と繋がっているとは・・・・

 

まん延防止措置やら緊急事態宣言復活やら

再び大変な事態になりつつあります。

お気を付けください。