小さな旅、美しい風景、写真 そして温泉と銭湯

"Japan, short trips and landscapes" "Japon,

「杜若(かきつばた)」「池鯉鮒(ちりゅう)」「八橋」「唐衣(からころも)」

標題を見て、

「ああ。江戸時代の東海道53次 39次の宿の話だね」と思う人

平安時代在原業平が都に残してきた妻を思って詩を読んだところだね」と思う人

「京都銘菓の『八ッ橋』の名前の由来となったところだね」と思う人

いろいろでしょうね。

 

5月初旬から中旬にかけて、「かきつばた」の花が最盛期を迎えます。

 

最寄り駅は、名鉄三河線三河八橋駅」になります。

名古屋駅から電車に乗って1時時間弱。

 

 

「からころも

 きつつなれにし

 つましあれば

 はるばるきぬる

 たびしぞおもふ」 by 在原業平

 

左端の字を縦に読むと「かきつばた」となる有名な詩です。

 

この辺り、現在は「知立(ちりゅう)」と書きますが

昔は「池」「鯉」「鮒」を揃えて「ちりゅう」と読んでいたようです。

「いけ」に「こい」に「ふな」

 

「かきつばた」は知立市の花であり、愛知県の花でもあります。

 

臨済宗妙心寺派「八橋山 無量壽寺」の境内にある

「八橋かきつばた園」で見ることが出来ます。

昨年5月15日に訪問したのですが

例年に比べ開花が早く、この頃にはかなりの花が散りかけていました。

開花状況を確認してタイミングよく訪問されることをお勧めします。

 

では、残った数少ない満開の「カキツバタ」をご覧ください。

当時は、カキツバタを愛でながらお茶を楽しんだのでしょうか。

 

 

 

向こうに咲く紫にピントをあわせ

 

手前で咲く白にピントをあわせてみる



名鉄知立駅」に行く途中、旧東海道の松並木に沿って咲いていた「カキツバタ

ちょうど満開でした。