天空の花回廊、天空の里と
「天空」と呼ばれる絶景地点を訪ねているが、
今回は「天空の茶畑」
「レールの行き先は?≪♯31≫」を見て、「そうだと思ったよ」と言う方もいるかと思う。
JR東海道線で名古屋から大阪・京都方面に30分ほど乗車すると大垣駅に到着する。
以前は定期列車だった夜行列車「ムーライトながら」の始発・終着駅だ。
大垣駅で下車し、養老鉄道に乗り換えて終点の「揖斐駅」まで向かう。
養老鉄道は近鉄の系列路線で、桑名~大垣、大垣~揖斐を結んでいる。
揖斐駅から本日の目的地である「天空の茶畑(日本のマチュピチュ)」までは片道10kmほどの距離だが、標高差は300m以上。
電動自転車で天空を回れるモデルルートがあるという紹介記事を見て
果敢にチャレンジしてみることにした。
養老鉄道沿線にはサイクリングロードが幾つかあって
何箇所かで自転車のレンタルも可能であり、
また養老鉄道の列車自体も自転車の持込が可能になっている。
レンタサイクルは、貸主によって
「養老鉄道レンタサイクル」、「養鉄トレクル」、「神戸町レンタサイクル」と三種類あるようだが、
電動自転車は「養鉄トレクル」のみ。
「養鉄トレクル」というのは、池田町と揖斐川町が合同でレンタサイクルを実施しているものらしい。
スタンダードタイプ(ママチャリタイプ)20台、スポーツタイプ10台を
道の駅池田温泉、養老鉄道揖斐駅、池野駅の3ヶ所の駐輪所で分散保有している。
インターネットで事前予約が出来、当日の場合は有人窓口で借りられると書いてあるのだが、
サイトを見ても有人窓口がどこなのかよく分からない。
養老鉄道の切符売り場が養鉄トレクルの窓口を委託されているらしい。
親切に教えていただき、手続きをしてもらった。
「スタンダードタイプ900円/日とスポーツタイプ1000円/日の2種類
利用時間は、当日の9時~17時まで
返却先は、上記三つの保管場所の何れでもいい。
当日現金払いの場合は、
免許証等の身分証明を提示し
申込書に必要事項を記載し
利用料を支払うと
錠を開錠する専用のカードが提供される。
更に500円を払ってクーポンを購入すると、タンブラーがもらえ提携店で飲み物や軽食の提供を受けられる。
駅長さんの「マチュピチュまで行くのはちょっと大変ですよ」という言葉に
一抹の不安を感じつつ、
スポーツタイプの自転車をレンタルして揖斐駅を出発した 。
https://goo.gl/maps/8p15fUV1Jhj3VxzN9
揖斐川の支流である粕川に沿って岐阜県道32号線を西に向かってひた走る。
片側1車線の整備された道路は通過車両も多くなく
電動自転車の威力で快適に登っていく。
↓ 小屋の奥から湧き出ている豊富な水。「教如上人の潤いの泉」
ここでクーポンで購入したタンブラーに冷たい水を補給する。
↑ 画面左の赤い自転車がレンタルした電動自転車。
「潤いの水」から県道32号を少し進み、
内藤酒店付近から右の道に入っていく。
↑ 画面左に見える道路から登ってきて、
これから更に、画面中央上のガードレール方向へと登っていく
↑ せせらぎの近くを通るとき、ホッとする
道路勾配が厳しくなり自転車で来たことを後悔し始めたころ
茶畑が見えてきた。
ゴールの少し手前に、無料休憩所と有料トイレがある
休憩所の奥に板張りの休憩室があり、そこの窓がハートマークになっていた。
真ん中に窓枠が入ってしまっているのがちょっと残念だが・・・
休憩所には、展望台から見た天空の茶畑の写真などのほか
大人用、子供用のポンチョも売っていた。
訪れる人の善意を前提にした休憩所兼無料販売所になっている。
無料休憩所に着く前あたりから、少し先の山の山頂に黒い雨雲がかかり始め
大粒の雨がポツリポツリと降り始めた。
この辺り急峻な山に囲まれており、
突然の大雨も覚悟しなければならないと思っていたが、
ポツリポツリの雨だけで済んだのは幸運だった。
この後、道の駅池田温泉で
「15時頃に外人さんが自転車を返却に来たときには、この辺りは土砂降りの雨で
気の毒にびしょ濡れになっていた」と聞いた。
極めて局地的な雨だったようだ。
先週末に14000アクセスを達成することが出来ました。
訪問していただいた皆様に厚く御礼申し上げます。