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白山と白川郷≪#0≫ ― なめたらあかんぜよ ―

立山室堂で、稀有な秋晴れの2時間をゲットしたことに味をしめ

#「白山白川郷ホワイトロード」から#「三方岩岳」の紅葉登山を計画しました。

白山白川郷ホワイトロード」の冬季通行止めの時期が近づいています。

 

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三方岩岳駐車場(1450m)から「三方岩岳」(標高1736m)までは片道1時間程度。

他の予定もあり、紅葉の時期に行くことが出来るのはこの日しかありません。

10月23日(土)、中部地方は「晴れ時々曇り」の予報でした。

 

白山白川郷ホワイトロード」は

以前は「白山スーパー林道」と呼ばれていた岐阜県と石川県を結ぶ貴重な林道です。

途中には、「滝あり」「天然露天風呂あり」「足湯あり」「紅葉真っ盛り」とテンコ盛り。

名古屋からは片道200kmほどです。

夜間は通行止めになる道路で、11月11日以降は冬季通行止めになります。

 

早起きをして、東海北陸自動車稿をひた走り、

朝の開通直後の「白山白川郷ホワイトロード

岐阜県側の「馬狩料金所」に到着しました。

 

空模様がちょっと怪しい。

料金所で「今日の天気はどうですか?」と聞いたところ

返事はモゴモゴ。

 

 

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昔、立山と白山は高さを競い合っていたんだそうです。

竹を幾本もつないで水を通す方法で背比べをしたところ

負けそうになった白山が草鞋を何枚か挟みこんだため

水が立山の方に流れ出しました

立山は「これはいかん」と石を一つ挟んだところ

同じ高さになり水はどちらへも流れなくなりました

それ以来、立山では密かに石一つ分低いと思い

登るときは石を一つ持って登るようになったそうじゃ。

 

 

そんな過去があったことも知らずノホホンと出かけたところ

山の神に「舐めたらあかんぜよ」と叱られた気分。

外気温はみるみるうちに下がり始めとうとう零℃

 

「紅葉に はらはらと舞う 雪の華」という状況を期待したりしたのですが

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ハラハラとした雪どころか横殴りの雪になってきました。


降り始めた雨は雪混じりとなり次第に視界は失われていきます

いつしかクルマの数も少なくなり

気が付けば周りは石川県や福井県ナンバーの車ばかり

トロールカーが様子を見守っています

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その名の通り、「ホワイトロード」になり始めています

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「なめたら・・・ なめたらあかんぜよ」

白山の山の神の声が聞こえた気がして

白山白川郷ホワイトロードを下りることにしました。

 

今年は、

10月2日に今年最初の紅葉を見て

10月23日に最初の雪を見たことになります。

 

 

 

翌日の10月24日(日)は、晴れていて

更には早朝、展望台から雲海を見ることが出来たそうです。

それを知って、尚更落ち込みました。

 

なお

「なめたら、なめたらあかんぜよ」は

宮尾登美子原作、五社英雄監督の土佐高知の花街を舞台にした

「鬼龍院花子の生涯」という映画で

「仲代達也」と共に主演した故「夏目雅子」が劇中で口にした

有名な啖呵言葉です。

夭折した夏目雅子さんはとても奇麗な女優さんでした