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梅雨入り前のサンセット ― 伊勢湾台風、名古屋薬学専門学校と「滝ノ水公園」 ―

滝の水公園は、名古屋市緑区にある公園で

地理院の地図で確認すると、最も高い地点で標高77.8mの台地を形成している。

すぐ下の交差点の標高が50m弱なので、標高差25m弱の台地となっていて

周囲をほぼ360度見渡すことが出来る。

「日の出、日没、街並みの夜景何でも来い!」という人気の撮影地点である。

 

 

1959年(昭和34年)9月21日(月)マリワナ諸島付近の海上で発生した台風15号は、

9月26日(土)18時頃に和歌山県の潮岬に上陸し、岐阜県西部を通り6時間ほどで富山県沖の日本海に抜けた。

急激な気圧の低下により、名古屋港で3.89mの高波が発生、名古屋市西部を中心に甚大な被害をもたらした。

伊勢湾台風」と呼ばれている。

亡くなった方が3,168名。負傷者は59千人。

12万戸の住宅が全壊または半壊し、777隻の船舶が流失または沈没した。

 

 

愛知県には薬学部を有する大学が4つある。

名古屋市立大学、名城大学金城学院大学愛知学院大学

1884年明治17年)に私立名古屋薬学校が設立された。

日本で二番目に古い薬学校。

場所は、名古屋市内の繁華街近くの中区錦1丁目。現在は、名古屋市立御園小学校として使われている。

その後、薬学制度改定により一時期閉校されたが、1931年(昭和6年)に「名古屋薬学専門学校」として開校した。

1949年に名古屋市立薬科大学となり、1950年には名古屋女子医科大学と統合して名古屋市立大学となった。

翌年1951年に、それまでの愛知郡鳴海町(現在の滝の水公園)から名古屋市瑞穂区に移転し、跡地は単なる空き地になった。

 

1959年(昭和34年)、

名古屋薬学専門学校の跡地に

伊勢湾台風が去った後に発生した膨大なごみ・瓦礫が集められた。

高さ25mほどの台地が人工的に形成され、土砂で埋め戻されたのち

1989年(平成元年)に滝ノ水公園として開園した。

残土から発生するガスを抜くためのパイプが、今でも残っている。

 

 

 そんな歴史を地中に秘めながら

名古屋市の中心部に向けて陽が沈んでいく 

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鈴鹿山脈を覆う雲の中に沈みゆく夕陽

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日没の後も西の空は赤く染まっている。

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 ↓ 夜の帳が降りて灯がともり始めた街並みの向こうに、

  名古屋港の観覧車や新東名高速道路の名港中央大橋の二本の白いタワーが見える。

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伊勢湾台風襲来時に、この辺りは壊滅的な被害を受けた。

 

 

滝ノ水公園の所在地は「名古屋市緑区篠の風3丁目」

車でアクセスする場合、滝の水公園南交差点辺りに20台ほどの無料駐車場が設置されているが、人気の公園なので常に満車状態になっているようだ。

地下鉄の場合は、名古屋市営地下鉄鶴舞線「相生山駅」から徒歩16分

 

 

 

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