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苔と原生林に囲まれた『白駒池』《#3》 ― 湖畔の風景 ―

白駒池の名前の由来については諸説ある。

 

 

中山峠に一人の長者と美しい娘が、旅人を助けながら暮らしていた。

ところが、ある日、長者が病に倒れ

その後病状は悪化するばかり。

娘は為す術もなく毎日泣きくれていた。

 

ある夜、家の戸を叩く音に

娘が目を覚まして出てみると

文(手紙)を咥えた白い馬がいた。

 

「私は女神です。泣き悲しむ貴女を助けに来ました。

お父さんを黄色い花咲く場所に連れていって、そこで暮らしなさい。お父さんは元気になります。

でも、二度とここに戻ってはなりませぬ。」

 

娘は白馬に乗って方々を探し回り、

硫黄の黄色い花咲く場所を見つけた。

長者を連れて行ったところ、みるみる元気を回復し

娘は笑顔を取り戻した。

 

ところが、

ある日、娘は里心をおこし昔の家を訪ねてしまう。

 

すると、白馬が現れ、

娘を乗せ山をかけ登り

娘を乗せたまま

木々に囲まれた池に飛び込んでしまった。

それ以来、その池は「白駒の池」と呼ばれるようになった。

 

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  ↑ 池の対岸に見える建物が白駒荘

 

 

 別の説によれば

 

若い男女が恋におちた。

ところが、これに反対する父親は、

二人の仲を裂こうと

男を強引に深い山奥へ追いやってしまった。

 

悲しむ娘は、男の後を追って山へ入って行くが

途中で迷ってしまう。

 

そこに一頭の白馬が現れ、迷った娘を池に導いた。

「男はこの池にいる。」と聞いた娘は

白馬と共に池の中に入っていった。

 

 

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  ↑ 湖から見た青苔荘へ続く道

 

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 ↑ 岩の右に、保護色を纏った鳥

 

 

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