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松本城と「お殿様の湯」

天守閣が国宝に指定されている城は五つ

「国宝五城」と呼ばれているらしい。

姫路城、彦根城犬山城松江城そして松本城

 

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松本城は今でこそ国宝に指定されているが

明治維新直後には

天守閣が競売にかけられて解体されてしまう可能性もあったようだ

それを阻止したのは地元の有力者達

そうした人たちのお蔭で我々はこうした貴重な歴史的構造物を見ることが出来る

 

 

松本城の歴史をたどれば

この地に城を築いたのは守護小笠原氏

戦国時代の1500年代初頭に「深志城」として設けられた

 

1550年、小笠原氏は武田信玄に敗れ深志城から去るも

織田信長が武田氏を破ったことにより小笠原氏は再び深志城に戻ることが出来た。

その時「深志城」の名を「松本城」に変えた

 

1590年の豊臣秀吉による北条氏の小田原城攻めの後

徳川家康が秀吉から命ぜられて関東に移された時

小笠原氏も松本から下総古河に移るよう命じられ

石川数正松本城の城主となった

 

その石川数正松本城に本格的な天守閣を築く

その意味では、松本城天守閣の初代城主は石川数正である。

 

松本城の美しい姿をいろんな角度で撮ってみた

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どの角度から見ても美しい姿と思うが、

お堀の水が緑色に濁っていたのが少々残念

 

冒頭の画像だけは色を細工して緑色を消してみたが

色調に手を加えるとまるで絵葉書の写真のようになってしまう

 

 

 

さて

松本城からバスで20分ほど

浅間温泉に「湯々庵 枇杷の湯」という温泉がある

以前は旅館だったそうだが、今は日帰り温泉になっている。

 

この温泉が秀逸。

旅館であればともかく

日帰り温泉では他を寄せ付けない風格と雰囲気がある。

 

それもそのはず

いただいたパンフレットにによれば

初代松本城石川数正が湯御殿を造営し湯殿を整備したのが始まりで

石川数正の三男康次の子供が初代湯守りとなった

遡ること424年前の文禄三年(1594年)のことである

そして今のオーナーは17代目

 

訪れたのは日曜の朝だったが

幸運にも

駐車場に止まっている車の台数も少なく

風呂も空いていた

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屋外の露天風呂には他の客は全くいなかったので

その風情をカメラに収めることが出来た

 

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 ↑屋外の露天風呂への小路

 

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松本を訪れた際は

松本城だけでなく

松本城ゆかりの「湯々庵 枇杷の湯」まで足を延ばし

まろやかな湯で疲れを癒すことをお勧めする

 

湯上りに

玄関奥にある和風の喫茶室で

コーヒー牛乳というより本格的なカフェオレを注文

もう一つはシンプルな牛乳

癒される

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www.biwanoyu.com

 

さて、秀吉による北条氏小田原城攻めが

石川数正松本城主になるキッカケだったということで

次回は鎌倉幕府北条家の本拠地鎌倉に。