秋に咲く桜、『四季桜』という。
正しくは、春と秋の2回咲く桜。
桃色の桜の花の間に真っ赤な紅葉がアクセントをつける。
ベストシーズンになるとそんな珍しい景色を見ることが出来る。
そんな景色を求めて、11月第二週の週末に愛知県豊田市小原町を訪れた。
早咲きの桜として『河津桜』が有名だが、秋にも咲く桜があるとは全く知らなかった。
情報源は、行きつけの理髪店のオヤジさん。
紅葉ライトアップと言えば、
昨年、
ライトアップされた紅葉と水面に映った逆さ紅葉を見て非常に感銘を受けた。
ただ、隣接する日帰り温泉に入ることが出来なかったことが心残りになっていた。
そして、今年、風があまり吹いていない日に
「温泉 → 紅葉ライトアップ」に挑戦した。
その温泉施設が、こちら。
15時頃に到着し、まずバーデンパークSOGIの温泉に入った。
駐車場は、バーデンパークSOGI利用者向けと曽木公園利用者向けに分かれている。
駐車場の整理員にどちらの利用なのかを聞かれ
「バーデンパーク!」と答えると、そちらの駐車場に案内される。
15時の時点でほぼ満車状態。
もう少し早く来た方が良さそうだ。
駐車場を出る際、臨時で設けられた券売機で
バーデンパーク温泉利用券を購入する。
大人600円(タオル・バスタオルは持参)
曽木公園利用者用の無料駐車場は
速い時間であれば近くに停められるが
夕方になると、かなり離れた場所に誘導されてしまう。
温泉内は、大変綺麗で
内風呂が檜風呂とサウナ
露天風呂は、そこそこの広さを持った露天風呂(岩風呂)と
3つの壺風呂が用意されていた。
温泉の成分等は次の通り。
「大蛇嵓」から尾鷲辻まで戻り、そこで左に曲がれば
初心者コース(A) ルートを通り駐車場に戻ることが出来る。
尾鷲辻に戻る途中で、案内標識に従って左に曲がれば
「シオカラ谷」へと向かう(B)ルート
この先、急な階段をどんどん下っていき
漸く「シオカラ谷」の吊り橋に到達する。
「シオカラ谷」周辺は、紅葉もかなり色づいていて
紅葉し始めた木々に包まれながら
きゅうな坂道と階段を息を切らして登り、
更に登り
駐車場の手前まで戻ってきた。
駐車場でしばし休憩を取り
服を着替えて下山準備を始める。
来るときは闇夜で何も見えなかったが、
大台ケ原ドライブウェイを下る途中で景色が綺麗なポイントがあった。
もう少しゆっくりと撮影をしたかったのだが、
どうしても帰途に寄りたい温泉があって
日帰り入浴時間のリミットが迫っていたので、
諦めて道を急ぐことにした。
「道を急ぐ」と言っても、
大部分はすれ違いが出来ない「両側一車線」の道路である上に
連日の台風と雨により
所々で土砂が道路まで溢れ出しているところもあり、
制限速度20kmをキープするのも困難なほどだ。
向かう温泉は「入之波(しおのは)温泉」旅館『山鳩湯』
大台ケ原ドライブウェイから国道169号に入り
ひたすら下る。
対岸の道路を上流に遡っていく。
途中で幾つかの滝に遭遇する。
日帰り入浴受付時刻ギリギリの16時に到着。
炭酸重曹泉で、湧き出たときは無色だが
数時間後には淡黄褐色に変化する不思議なお湯である。
汗を流し、内風呂と大迫ダムのダム湖を臨む露天風呂を堪能した。
17時前に「山鳩湯」を出て名古屋へと戻る。
途中のSAで、ついに体力の限界を超え
ひと眠りすることにした。
「入之波(しおのは)温泉」の公式HPはこちら
「大蛇嵓」から右手に見える絶壁は 「蒸篭嵓(せいろぐら)」
ロッククライミングのルートになっているようだ。
さっすんさんの下記のクライミングブログの中に、
「蒸篭嵓」から「大蛇嵓」を見た画像があります。
「大蛇嵓」をサイドから撮った画像は少ないのでとても貴重な画像です。
クライミングの画像ほどではありませんが、
「大蛇嵓」の上に立つ恐怖の片りんでも感じていただけると思います。
「蒸篭嵓(せいろぐら)」(高さ140m)
遠方に見える「中の滝」(落差250m)と「西の滝」(落差200m)
雨続きで、水量が多いと思われる
↑ 画面中央右上が「中の滝」左下が「西の滝」
↑ 「中の滝」を望遠で手持ち撮影(35mm換算で400mm)
この辺り、どっちを向いても絶景ばかり。。。
大台ケ原は奈良県と三重県の県境にあり、雨が多いことで有名だ。
以前は「魔の山」と呼ばれ入山を拒んできたが、大台ケ原ドライブウェイが開通して日帰り散策も可能になった。
便利になったと言っても、名古屋から車で4時間半ほどかかる。
帰宅するまで24時間コースを覚悟した。
大台ケ原での登山または散策のコースは、
A)大杉谷コース 上級コース
B)東大台 初級コース
C)東大台 中級コース
D)西大台コース 上級コース
の4つのコースがある
↑ 下記の上北山村公式ホームページより
標高1700mの大台ケ原の紅葉を楽しみに訪れたのだが・・・
着いてみれば、またまた霧の中。
しかしながら今回は、ちょっと頑張って
Aコース(初級者向け)ではなく、Bコース(中級者向け)に挑戦することにした。
夜明け前、大台ケ原ビジターセンター駐車場から登山道に入る
東方向の太平洋熊野灘が見える予定の展望台に到着
しかし、前方はガスに包まれて見えない
展望台からの景色は諦め、急な木製階段を登って大台ケ原で最も高い日出ヶ岳山頂へ向かう
日出ヶ岳山頂(標高1695m)に到着
昇りはじめた太陽が朧月のように見える
初心者が大杉谷ルートに迷い込まないように、大きな看板が出ている