小さな旅、美しい風景、写真 そして温泉と銭湯

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魔の山「大台ヶ原」 ー シオカラ谷、そして温泉で身体を癒す ー 《紅葉 #9》

「大蛇嵓」から尾鷲辻まで戻り、そこで左に曲がれば

初心者コース(A) ルートを通り駐車場に戻ることが出来る。

 

尾鷲辻に戻る途中で、案内標識に従って左に曲がれば

「シオカラ谷」へと向かう(B)ルート

 

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この先、急な階段をどんどん下っていき

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漸く「シオカラ谷」の吊り橋に到達する。

「シオカラ谷」周辺は、紅葉もかなり色づいていて

 

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紅葉し始めた木々に包まれながら

きゅうな坂道と階段を息を切らして登り、

更に登り

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駐車場の手前まで戻ってきた。

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駐車場でしばし休憩を取り

服を着替えて下山準備を始める。

 

 

来るときは闇夜で何も見えなかったが、

大台ケ原ドライブウェイを下る途中で景色が綺麗なポイントがあった。

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もう少しゆっくりと撮影をしたかったのだが、

どうしても帰途に寄りたい温泉があって

日帰り入浴時間のリミットが迫っていたので、

諦めて道を急ぐことにした。

 

「道を急ぐ」と言っても、

大部分はすれ違いが出来ない「両側一車線」の道路である上に

連日の台風と雨により

所々で土砂が道路まで溢れ出しているところもあり、

制限速度20kmをキープするのも困難なほどだ。

 

 

向かう温泉は「入之波(しおのは)温泉」旅館『山鳩湯』

大台ケ原ドライブウェイから国道169号に入り

ひたすら下る。

 

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大迫ダムで右折し、ダムの堤体上を通ってダム湖の反対側に。

対岸の道路を上流に遡っていく。

 

途中で幾つかの滝に遭遇する。

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 日帰り入浴受付時刻ギリギリの16時に到着。

 

入之波温泉平安時代に開湯したという歴史ある温泉だそうだ。

 

炭酸重曹泉で、湧き出たときは無色だが

数時間後には淡黄褐色に変化する不思議なお湯である。

汗を流し、内風呂と大迫ダムのダム湖を臨む露天風呂を堪能した。

 

17時前に「山鳩湯」を出て名古屋へと戻る。

途中のSAで、ついに体力の限界を超え

ひと眠りすることにした。

 

 

「入之波(しおのは)温泉」の公式HPはこちら

www.yamabatoyu.yoshino.jp

魔の山「大台ヶ原」 ー 遥か向こうに見える滝と絶壁また絶景 ー 紅葉《#8》

「大蛇嵓」から右手に見える絶壁は 「蒸篭嵓(せいろぐら)」

ロッククライミングのルートになっているようだ。

さっすんさんの下記のクライミングブログの中に、

「蒸篭嵓」から「大蛇嵓」を見た画像があります。

 

「大蛇嵓」をサイドから撮った画像は少ないのでとても貴重な画像です。

yamap.com

 

ライミングの画像ほどではありませんが、

「大蛇嵓」の上に立つ恐怖の片りんでも感じていただけると思います。

 

 

 

「蒸篭嵓(せいろぐら)」(高さ140m)

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 遠方に見える「中の滝」(落差250m)と「西の滝」(落差200m)

 雨続きで、水量が多いと思われる

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  ↑ 画面中央右上が「中の滝」左下が「西の滝」

 

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 ↑ 「中の滝」を望遠で手持ち撮影(35mm換算で400mm)

 

 

この辺り、どっちを向いても絶景ばかり。。。

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魔の山「大台ケ原」 ― 絶景の「大蛇嵓(だいじゃぐら)」 ― 紅葉《#7》

 「大蛇嵓」に着く頃にはすっかり晴れてきて、

周囲の景色も良く見えるようになってきた。

 

 

本日の最初の画像はこちら。

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見えている足は、管理人の左足。

鎖の先は高さ800mの絶壁。

 

 

 

では、「大蛇嵓」から見た絶景と

「大蛇嵓」先端の恐怖をご覧ください。

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「大蛇嵓」先端部を真横から見ると・・・

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「大蛇嵓」の真ん中辺りで立って撮った画像

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11/7に掲載した絵画風にアレンジした画像の元の画像がこちら 

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大蛇ぐらの上に立った時

銀の龍の背に乗って』という中島みゆきさんの有名な歌を連想した。

 

実際に龍の背に乗って空を飛んでみたら・・・

恐怖で、目を閉じて背にしがみついていることだろう。




 

魔の山「大台ケ原」 ― 紅葉を強調して撮ってみた ― 紅葉《#6》

正木が原から尾鷲辻を通り

大蛇嵓へ向かう途中で、

何となく霧が薄れてきた。

 

綺麗に紅葉した木々も増えてきた。

 

カメラが持っている機能を色々試してみる。

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 ↓ 同じ場所で写した画像

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岩の隙間から伸びる幹

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神武天皇の像に辿り着いた。 

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そして、霧が晴れてきて周りの景色が見えてきた! 

「大蛇嵓」はもうすぐだ。

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魔の山「大台ケ原」 ― 紅葉も霧の中 ― 紅葉《#5》

大台ケ原の「東大台」ルートを時計回りで歩き始め

日出ヶ岳 から正木峠・正木が原へと向かう。

立ち込める霧は晴れる気配すらない。。。

しかし、奇跡を信じて・・・

 

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シカゴ(鹿語)の説明看板

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魔の山「大台ヶ原」 ― 夜明けの霧中を日出ヶ岳山頂へ ― 紅葉《#4》

大台ケ原は奈良県三重県の県境にあり、雨が多いことで有名だ。

以前は「魔の山」と呼ばれ入山を拒んできたが、大台ケ原ドライブウェイが開通して日帰り散策も可能になった。

便利になったと言っても、名古屋から車で4時間半ほどかかる。

帰宅するまで24時間コースを覚悟した。

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 大台ケ原での登山または散策のコースは、

A)大杉谷コース 上級コース

B)東大台 初級コース

C)東大台 中級コース

D)西大台コース 上級コース

の4つのコースがある

 

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          ↑ 下記の上北山村公式ホームページより

 

vill.kamikitayama.nara.jp

 

 

 

今年初の標高2600mn木曽駒ヶ岳千畳敷カールの紅葉に続き

標高1700mの大台ケ原の紅葉を楽しみに訪れたのだが・・・

着いてみれば、またまた霧の中。

 

 

しかしながら今回は、ちょっと頑張って

Aコース(初級者向け)ではなく、Bコース(中級者向け)に挑戦することにした。

 

 

夜明け前、大台ケ原ビジターセンター駐車場から登山道に入る

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東方向の太平洋熊野灘が見える予定の展望台に到着

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しかし、前方はガスに包まれて見えない

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 展望台からの景色は諦め、急な木製階段を登って大台ケ原で最も高い日出ヶ岳山頂へ向かう

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日出ヶ岳山頂(標高1695m)に到着

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 昇りはじめた太陽が朧月のように見える

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 初心者が大杉谷ルートに迷い込まないように、大きな看板が出ている

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空港で見たもの ― 高千穂峡ツアーを終えて ―

福岡発の高千穂峡ツアーは往復で走行距離410km

新幹線で博多から名古屋までは760km

合計1170kmを陸路で行くのは少々気が重い。

 

日本一便利な福岡空港から中部国際空港まで飛行機を使うことにした。

 

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そして、降り立った中部国際空港で出迎えてくれたのは・・・

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名古屋メシ代表の一角

味噌カツの「矢場とん」の人形たち

 

大相撲名古屋場所はとっくに終了しているというのに。

神秘と歴史に包まれた場所《#5》 ― 「天岩戸神社」と「天安河原」 ―

テーマがアチコチに飛んで読みにくいブログになってしまって

申し訳ありません。

 

再び、「神秘と歴史」に戻ってきました。

 

高千穂峡を後にし

バスは少し離れた場所にある「天岩戸神社」に向かう。

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天岩戸神社は、天照大御神 が隠れた天岩戸をご神体とする神社で、

傍を流れる岩戸側の上流には「天安河原」がある。

 

天安河原」は、天照大御神が雨の岩戸の中に隠れてしまい

世の中が真っ暗になった時、

八百万の神が集まって対応を協議した場所でとされる。

 

天岩戸神社から天の安河原へ向かう散策道もなかなか趣がある。

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天安河原に到着

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「願いを込めながら石を積むと・・・願いが叶う」

いつの頃からかそんな伝説が生まれ、

今では・・・・・

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天安河原」から「天岩戸神社」に戻る

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ベンチに着いた落ち葉が秋の到来を暗示する

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当日の朝の天気は今にも雨が降りそうな様子で、「前途多難」を連想させられたが、

ツアー客全員の日頃の行いが良かったおかげで

天候は次第に回復し、高千穂峡到着以降、全ての行程で晴れ間が出ていた。

また、このツアーの添乗員さんは話が面白く長いバス車内の時間も苦にならなかった。

更には、最近退職し10日間の一人旅をしているというツアー客の方の興味深い話を伺うことも出来た。

皆さんに感謝しています。

 

 

以下に、一連の「神秘と歴史」シリーズをまとめておきます。

martintan.hatenablog.com

 

 

martintan.hatenablog.com

 

 

martintan.hatenablog.com

 

 

martintan.hatenablog.com

 

令和1年11月11日(R1.11.11)― 3年目開始記念(逆さ紅葉画像先行公開) ―

今日は「エンジェル・デイ」

「何故なら、全部1だから」

そんな話を、今日行った歯医者で聞いた。

 

そして本ブログの3年目の始まり。

今年も行ってきました。

岐阜県土岐市曽木公園の紅葉ライトアップ画像です。

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見る者を圧倒するカラバッジョ展、そして3年目

2017年11月11日に本ブログを開設してから2年が経過し、明日から3年目に入ります。

 

多くの方々に心より感謝申し上げます。

訪問して下さる方々、

スターをつけて評価しての下さる方々、

コメントを書いて下さる方々、

「見たよ」とか「あれはちょっと違うんじゃないか?」等々の感想を言って下さる方々、

間違いを指摘して下さる方々、

ありがとうございます。

 

絶景を求めて小さな旅を続け、

紅葉や花や音楽や絵画や美味い酒や肴に感嘆し、

最後は温泉や銭湯で寛ぐ。

 

まだまだ続けて行くつもりですので

ご支援のほどよろしくお願い致します。

 

 

そんな折り、10月26日から

名古屋市美術館でカラヴァッジョ展が

始まりました。

 

金曜日は閉館時刻が通常の17時から20時に延されているので

金曜の夕方、仕事を素早く終え美術館に向かった。

 

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圧倒的です。

見に行って損はありません。

美術書からでは絶対に感じることのできない

実物の存在感・表現性がガンガンと伝わってきます。

 

札幌が終わり、

12月15日までが名古屋市美術館

その後、大阪での展示会が予定されています。

お近くの方は是非。

お近くでない方も・・・出来れば。

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  ↑ 夜の都心の森の中に佇む「名古屋市美術館

 

カラヴァッジョは1571年9月30日、ミラノ郊外のカラヴァッジョ村の石積み工の親方の長男として生まれた。

本名はミケランジェロ・メリージ。

 

38年10ケ月の短い生涯は、美術史上で突出した絵画の才能の持ち主であると同時に

「ならず者」「殺人犯」としてシチリア島からマルタ島までイタリア中を逃亡する人生であった。

弟子を持つことはなかったが、皮肉にも

逃亡によりイタリア各地を転々とすることによって

彼の作品、強烈な作風に心酔する

多くの「カラヴァッジェスキ(カラヴァッジョの追随者)を生み出し、

彼らの作風は「カラヴァッジョ様式」と呼ばれるようになった。

 

展示は『花瓶の花、果物および野菜』と題された静物画から始まる。

カラヴァッジョの作品10点と関連する全42作品が展示されている。

 

ゴリアテの首を持つダヴィデ』は名古屋市美術館だけの限定公開。

ダヴィデの手で斬首され、髪を持ってぶら下げられているゴリアテの顔は

カラヴァッジョの自画像だそうだ。

 

髪の毛が踊り狂う蛇で出来ている恐ろしい怪物「メドゥーサ」

見た人を石に変えてしまう怪物「メドゥーサ」

斬首されたメドゥーサの顔を本物の盾に描いた『メドゥーサの盾』

 

多くの矢が突き刺さった状態を描く多くの画家とは異なり

たった一本の矢が突き刺さった状態を描いた『聖セバスティアヌス』

 

そして

何とも艶めかしい表情をした『法悦のマグダラのマリア

 

この日は「いい歯(いいは)の日」ということで

この日の来場者限定で

カラヴァッジョの作品『歯を抜く人』のポストカードをいただいた。

カラヴァッジョが何故このテーマで絵を描こうと思ったのか不思議である。

 

(偽医者と推定される)男が、ペンチで別の男の歯を引き抜いている。

男は激痛に苦しみ

右手でひじ掛けを強く握りしめ

大きく広げた左手を空中に伸ばし

口からは一筋の血が流れだしている。

その周りで、五人の大人の男と一人の子供がその様子を見つめている。

 

 

 【カラヴァッジョ展の案内はこちら】

www.art-museum.city.nagoya.jp

 

カラヴァッジョ展を見た後は当然、

B1の常設展でキーファーの「シベリアの王女」を見ました。

モジリアニもシャガールローランサンもさりげなく展示されていました。

 

カラヴァッジョの絵を見ていて、

不意に、市ヶ谷の自衛隊で自決した三島由紀夫を連想した。

 

斬りおとされた頭、吹き出す血、突き刺さる矢といった画像から滲み出る被虐嗜好。

ヨハネを描いた画像に見られるように、中性的な姿が多いという性的嗜好

 

どうでしょうか?